本当の「好き」に気づいたとき、





「気になるの?」



後ろから佐野くんが言った。



私は佐野くんの方を振り返った。



「えっ、いや…あの子見たことあるなって…」



「ん?」




佐野くんも教室を覗く。




佐野くんとの距離が近い。





「ああ…あれは…

雄大と学習旅行のとき同じ班だった…」





あ!!!




「山口杏里だよ。

俺と陽介と同中」





そうだ…!!!!!





「あ〜」




私が納得していると




「行こ?」



佐野くんが私を促す。




「うん…」





あれなんか…





なんだろう…