本当の「好き」に気づいたとき、




《当日は午後6時に時計台》



雄大からの電話を思い出しながら辺りを見渡す。



今日は花火大会当日。



私は時計台にいた。



全く…今日は10分の遅刻ね。



ふふ、雄大らしい。



「楓!」



後ろから走ってきたのか息を切らした雄大がいた。


「雄大」



「ごめん遅くなっ…」



雄大の言葉がつまる。


「なに?」



私を凝視している。



えっ?



な、なにかおかしい?



「ご、ごめんなんか…変?

え?なんかついてる?

え?」



パニックになる私。



「…は、いや、なんでもない。

よし、あっちに屋台めっちゃあるから行こ」



雄大はスタスタと歩き出す。



「…?」