なんとなくじゃねーわ!
「応援してくれてると思ったらすーぐこうだもんね」
私は怒って立ち上がった。
「雄大の馬鹿!」
私は部屋のドアを思いっきり開けるとずかずかと階段を降り、雄大の家をあとにした。
腹立つ腹立つ腹立つなんなの!!
なんで雄大に佐野くんを馬鹿にされなきゃいけないのよ!
「雄大なんて…」
私は石ころを蹴りながら家に向かった。
あぁ。荷物だってそのままだ…置いてきちゃった。
半分ふてくされながら石を蹴り、角を曲がった。
「佐倉?」
こ、の声は…
「佐野くん…」
蹴っていた石が相手のつま先にこつん、と当たったと同時に、大好きな声が聞こえた。
「さ、佐野くんなんでここに?」
「部活帰りだよ」
サッカー…
え、もうそんな時間だったんだ。
周りを見てみると少し暗かった。


