本当の「好き」に気づいたとき、



龍輝side


「本当に佐野くんとはたまたま帰りが同じだっただけです。

私たちの間には…何もありません」



キッパリと葵に向かって言う佐倉。



その横顔は凛々しかった。



「そんなの…」



「本当です。佐野くんはあなたしか見えてない」



……………。



そうだよ俺には葵しか見えてない。



葵が好き。




しかも…



「葵…病院は…?」



「これから帰るわよ…

龍輝が気になったから見に来たんでしょ!?」



……。


声を荒らげる葵。



「じゃ、私はこれで」



と、佐倉は葵に例をする。


そして俺を一瞬見ると先に歩いていってしまった。




「……………龍輝」



葵の言葉にビクッとする。



お願いだから佐倉には何もしないでくれ。


「完璧な彼氏が……他の女と話すなんて…

許さないからね?」




「ごめん」



そのあとは無言で葵を病院まで送った。