「なあ、楓」
少し進んできたとき雄大がペンをおいた。
「んー?なぁに?」
私は丸付けに必死だった。
「お前さ…佐野のどこがいいわけ?」
ちょっ!?
「いきなり何!?」
「なんとなく」
そりゃ…
「そりゃ爽やかだし?イケメンだし?」
雄大の冷たい視線が刺さった。
「う…
一番は優しいとこだよ」
「へぇー…そんだけ?」
!?
「そんだけって何よ!そんだけって!」
「優しい男なんていっぱいいるだろうよ」
「はあ!?佐野くんは特別なの!」
「男がみんな純粋な優しさ持ってると思うな」
はぁぁ!?
なんなのこいつ!?
あんたに佐野くんの何がわかるってゆーのよ!
「なんなの!?いきなり」
「なんとなく」
雄大はいつもこう。


