本当の「好き」に気づいたとき、



「前も言ったけど…

諦めなくていいと思うよ。

楓が決めたなら応援するし」



…私は雄大を見つめる。




「彼女がいるから仕方ない、とか

フラれたから、なんて

あいつにとっての最善なんて考えんでいい」



雄大は続ける。



「楓の最善を俺は応援したい。

楓が幸せならそれでいいんだよ。

それで?諦めることは楓にとって最善?」




………


ゴンドラが降下していく。



地面が近くなる。



「わからないよそんなの…」




私が曖昧に言うと雄大ははは、と笑って



「悪い急かしたな。

まあとにかく自分に嘘はつくなーってこと」



そのときの雄大の笑顔は本当に輝いていた。