そして空も赤く染まってくるころ。
「じゃーラストはアレで」
「お?アレ行きますか?」
2人が見たのはそう、観覧車。
「ちょっと空いてるし」
そう言って雄大が歩き出す。
「あ、待って」
そのあとに私も続いた。
あまり誰も並んでいなく、すぐに乗れた。
黄色いゴンドラに。
雄大と。
変な感じ。
くすっと、笑ってしまいそうだった。
「景色、綺麗だね」
私が言った。
「そうだな…」
「…絶叫ダメで高い所大丈夫って…なんなの」
「ほら、あのふわーんてやつがダメなんだよ」
他愛もない会話。
雄大といると…
落ち着………
ん?
そのとき雄大と目が合う。
微笑む雄大。
落ち着くとは…違う。
大人になった雄大に頭が、気持ちが追いつかないだけだ。
そして頂上まで来る。
「佐野と来たかった…とか思ってる?」
“佐野”という単語にドキッとした。
「ま、まさか」
「そう…」
すると雄大が語り始めた。


