君と私の変な距離(仮)

「わりぃな、榎本。席」


「…………え、あ大丈夫」



まさか、謝ってくるとは思わなかったから不意をつかれた。



「そっか…」



柔らかく笑った新井君を見たら言葉がでなかった。



――――かっこいい。



だだそう思っただけなのに…



心臓の音が速くなるのはなんで?



席に座れなかったのだって…新井君のせいじゃないのに。



不良なのに…その優しい気遣いはなに?