君と私の変な距離(仮)

「ほら、昼休み終わるぞ。榎本も座れないし…どけ」



ドキン…



私が困ってること、わかってたの?



「ぇ〜、わかったぁ…」



不満そうに席をたった如月さんは、すれ違い様に…



「チッ…」



軽く舌打ちした。



あーぁ、こういう時聞こえない左側でしてほしい。



偶然ってやだなー。



なんて思いながら自分の席につき、次の教科の教材を机の中から出しているとき



新井君が話しかけてきた。