君と私の変な距離(仮)

親父は邪魔されたのかなんだかで少し不機嫌だ。



「ケンカしたのか?」


「あぁ、ちょっとな」



俺の頬を見て聞いてきた。



よく気づくんだよなー、親父は。



俺の怪我に。



まぁ、親父もガキん時は不良だったらしいけど。



よく理事長なんかのお偉いさんになれたもんだ。



「絆創膏、貼ってあるけど自分で?」


「あ…いや。手当てしてくれた人がいて…」