わけわからないこの感情に抑えがきかず、担任のホームルーム終わりの合図と同時に席をたった。



言い逃げとかダサすぎだろ…



はぁ…、もうわけわかんねぇよ。



榎本を見ると胸が高鳴る。



体が熱くなる。



なんだよ、なんなんだよ…



この感情はいったい………?



俺のこの気持ちの先を予想していたのはたった一人だけ―――



俺自身ではなく―――…



伊藤だけだった。