君と私の変な距離(仮)

「試してみれば?榎本に話しかければいーじゃん」



……だからなんで誠は俺の心が読める?



「は?」


「だから、聞こえない左側にじゃなくて右側から話しかければ?」



そうか…右側か。



そーいやぁ、俺の席榎本の右隣だったよな…



話しかけるには絶好のチャンスじゃねっ!?



「おけ!やってみるぜ!!」


「おう!俺ってやっぱり頭良いー♪」



そんな誠の提案を実行したのは――1週間後でした。