君と私の変な距離(仮)

「か、帰るぞ!!鞄とってくるから待ってろよ」



キスしたい気持ちを押さえ込み、空き教室を後にした。



小悪魔だな…あいつは。



絶対狙ってやってる。



無意識だったらさらにたちわりぃよ…



「渓人おけーり」


「おう。…っと伊藤もいたのか」



教室に戻ると誠と伊藤…二人だけいた。



ん?二人だけ?



「え…何してたのお前ら」



俺がそう言うと二人して顔を赤くしうつむいた。