君と私の変な距離(仮)

「あ、らい…くん?」



目を見ひらている彼女に近づいて…



グイと腕を引っ張り椅子から立たせさらに引き寄せた。



昼休み感じた、温もりがそこにあった。



「なぁ、好きだよ。お前が誰よりも」



強く抱き締め、右耳に唇を近づけ…そう言った。



「新井君…?」


「お前は?」


「…へっ!?」



なぁ、俺が好きか?



そう聞けばいいのに聞けない。



怖くて聞けない。