君と私の変な距離(仮)

「ごめん、いかねぇと」



2分…いや3分ぐらいたち、新井君から解放された私。



「新井君、頑張って!!私っ…新井君が…


「榎本、1つだけ最低なことしていい?」



新井君…………?



最低なことって、



ぎこちない気持ちのまま、顔を上げたら…



目の前に新井君の顔がドアップであって。



唇に柔らかいものが触れた―――。



「ぜってぇ、優勝するから」