君と私の変な距離(仮)

そして私は…あっという間に新井君の腕の中にいた。



何が起きたかわからない…一瞬のこと。



「あらいっ


「悪い榎本、少しだけこのままでいさせて…」



新井君がどんな理由でそう言ったかわからないけど、



私にはこの暖かい温もりを拒む理由がない。



「うん…」



新井君に会えたことが何より嬉しい。



でも、やっばり…



抱き締める理由が知りたかった。