君と私の変な距離(仮)

「実鈴さん…どうしてここに」



親父も目をまん丸くして驚いていた。



「そうでしょ?渓人君」


「そんな態度にだした覚えはないんだけどな」



気づいてたのか。



「違うよ、逆だよ逆」


「逆?」


「私がケガする前より…優しかったからわかっちゃったの」



言われてみれば…



冷たい表情は、ケガした後に見せたことはなかったな。



ケガする前は…うざいうんざりしか思ってなかった。