君と私の変な距離(仮)

「でもっ…俺のせいで」


「いやいいんだ。実鈴が前言ってたように
今生きている実鈴がいて
君がいる。
何も問題はないよ」


と言われた。



「自分が犯した過去を引きずってんのか?」



それも…あるけど…



たぶん、俺がアイツに優しくするの理由は



「罪悪感、でしょ?」



ここにいるはずのない声が聞こえ、とっさに振り返った。



「なんで…」



親父の後ろには実鈴がいた。