君と私の変な距離(仮)

「なんで?じゃあ、本当のこと言うよ?」


「いや、いい。俺が今から言ってくる」


そう言って、ドアに向かって歩き出したが、


「待って。本当のこと言ったら間違えなくあなたは私のパパに殴られる」


「俺は殺される覚悟で言いに行くつもりだ。そんな安いもんだったら気が楽だけどな」


そう吐き捨てると、顔を歪めた実鈴。


「…じゃあ、私のケガは?どう償ってくれんの?」


「…それはっ」