私は携帯を出し震える手で
メールを打った。
〈春樹、ごめん今日は一緒に帰れない。用事あるんだった。ホントにごめんね。気を付けて帰ってね♪〉
__送信
あぁ、私これからどうしよ。
私はとりあえず中庭のベンチに
座った。
『…うぅ、…は…るき…』
「瀬奈か?」
見上げるとそこには勇矢くんが
立っていた。
『…っ、ゅっゆぅ、…や、くん。』
「泣いてんのか。大丈夫、俺が
そばにいるから。好きなだけ
泣いてもいいよ。」
その言葉と共に私は暖かいものに
包まれた。
抱き締められていた。私は勇矢くんに
しがみついて泣いた。
『…っ、ひっ…くゆ…やくん。わっ…
たしっ…もうっ…っく』
「いいよ。言わなくて。今は
思う存分泣きなよ。瀬奈が
言えるようになったら俺聞くからさ」
私は泣いて泣いて泣きまくった。