「…そっか。 じゃあ、もうやめよっか」 「え?」 「俺と付き合うの」 「まだ、あいつらを見返してない」 だって、それが当初の目的。 だから、見返せないと意味がない。 あたしが付き合うと言った意味がないじゃないか。 緋人は、またくくっと喉を鳴らして笑うとあたしの側まで歩み寄る。 目の前まで立つと、少し腰を曲げてから手をあたしに差し出して 「杏奈、好きです。 俺と付き合ってくれませんか?」 そうやって、まるで王子様がお姫様に求婚するかのように告白をしたんだ。