……もしかして、あそこにいるのかも。 一ヶ所だけ、思い当たるとこがある。 そこにいなかったら電話をかけてみよう。 出てくれるかなんてわかんないけど。 そうと決めたら、あたしはその場所へ急いで向かった。 電車に乗って、目的の駅に降りると記憶を頼りにその場所へと走る。 “…杏奈、俺もそうなれるかな” 見覚えのある駄菓子屋を発見した。 そこを通り過ぎて、目的地に向かってひたすら走る。 “誰かを感動させたり出来るかな” 息が切れて、苦しい。 ヒールが擦れて痛い。 だけど、あたしは走った。