くるみちゃんは気づいてないのか、悠哉の腕を引っ張っていた。 …遅かったかな? もう、OKしちゃったの? 悲しさが溢れてくる。 でも、悪いのは私なんだ。 自分のせいなんだから…。 そっと、立ち上がって戻ろうとした。 けど……、 ――頑張れるよね? ――俺の分まで、頑張って。 ねえ。伝えるだけでも、いいかな。 悪くないでしょ? このままじゃ、終われない。 まだ……。 まだ……、間に合うはずだから。