「いや、あの、今のは……言葉のあやというか、その……っ」
「……ふっ、くくく!」
な!ちょっと!
そこ!なに爆笑してんの……っ!
もうダメだと言わんばかりに、清瀬くんはお腹を抱えて、ついには自分の膝をバシバシ叩きながら笑い出した。
「そんなにっ、笑わないでよぉ……!」
「だって、藤田……焦りすぎなんだもんっ!ふっ、ははは!」
「……っ……」
なんなのさ、もう。
笑いたければ笑えばいいじゃん。
……焦るよ、そりゃ。
『むしろなんか嬉しかったから!』
だってそんなこと、思ってるなんて、自分でも知らなかったのに。
かってに言葉になって出て来たんだもん。
焦らないわけないでしょ……。
……私の中に、
清瀬くんに手を握られて、嬉しいって思う感情があったなんて、知らなかった。
自分のじゃない温度が、ゴツゴツした男らしい手から伝わって来て。
ドキドキしないわけない……。



