「あのォ、清瀬くん……手ェ……」
「んー?……あっ、悪りぃ!つい!」
パッと、反射的に放された手。
あっ……。
清瀬くんは恥ずかしそうに「無意識だった……!」って赤くなった顔を隠してる。
私はなくなった力強い温もりに、すこしだけ寂しさを感じた。
「マジで!ごめんな……!?」
「いや、そんなに謝らないで……。大丈夫だから……」
焦ったように必死になって頭を下げて謝って来る清瀬くん。
本当に、大丈夫だから……!
落ち着いて……!
「ごめんな?イヤな気持ちにさせた?」
「いやっ本当に大丈夫だから!むしろなんか嬉しかったから!」
「は?」
「へ?……あっ」
しまった。
なにを言ってるんだ、私は。
また思ったことを口走ってる。
今さら口を覆ったって、出てしまった言葉は引っ込んではくれないのに。



