もう!なんなのよ……!
ムカつくぅ〜!
「だってっ、しょうがないじゃん!お母さんのスクランブルエッグとトーストとハム!いつもの朝ごはん食べ損ねちゃったんだから!」
「お母さんのスクランブルエッグ……!くふふっ!」
「もうっ、なにっ!」
何を言っても、爆笑される……!
なんなのよ、この無限ループは……!
「いやっ……なんか、可愛くて……?」
……ソコ、なんで疑問形なのさ。
おかしそうに片眉をさげて、口もとをグーで隠して笑う清瀬くんにムカムカするけど、なぜか許しちゃう。
彼の愛嬌の良さには、完敗だ。
「じゃあ朝めし食いに行っちゃう?」
「へ?」
私の間抜けな声が出たのもつかの間。
突然グッと私の手を取って清瀬くんが引っ張るから、本来降りるべき駅のひとつ前で私たちは下車してしまった。
ああ……!!
時間が押しているのか、すぐに閉まってしまった扉。



