だから俺と、付き合ってください。




しばらく歩くとたくさんの出店と人混みで賑わう場所にたどり着く。


すごい人の数。
はぐれたら合流するの難しそう。



「花火が打ち上がるまでまだあるなぁ」


「そうですね」


「出店まわるか」


「はい」



ダメだ。せっかくの花火大会なんだから。

清瀬くんのことなんか忘れて、楽しもう。



「あ、りんご飴!」


「いる?」


「はい!買います!」



そう言って巾着の中から財布を取り出していると「おじさん、ひとつください」と先輩が。


もたもたしているうちに先輩がお金を払ってしまう。



「先輩払いますよ」


「いいって。気にしないで」



そんなこと言われても……。
「はい」と差し出されたりんご飴を受け取る。



「じゃあ先輩、からあげ食べます?」


「え?」


「私、買って来ますね」



りんご飴の向かいにあるからあげ屋さん。
そこで「ひとつください」と、からあげを買う。



「はい、交換です」



先輩に差し出すと「ありがとう」と受け取ってくれた。



「これで心置きなくりんご飴が食べられます」


「ふは!気にしないでいいのに」


「気にしますよ〜」