だから俺と、付き合ってください。




行けないんだ、私。


……それからの毎日は世界が色をなくしたように毎日が暗くて。

脱力したように全然やる気が起きない日々。



「浴衣出しておいたよ。今日花火大会行くんでしょ」


「うん……」



ソファで膝を抱えてぐーたれる私を見てお母さんが呆れたようにため息を吐いた。


とうとうこの日が来てしまった……。



「華の高校生とは思えない暗さね、あんた」


「うるさいなぁー」


「着付けしてあげるから先にお化粧しちゃってよ」


「うん……」



気が乗らないまま自室に行くと、机の上に鏡を置いてメイクをはじめた。


……答えが出ないまま、このまま先輩と花火大会に行ってもいいんだろうか。



「はい、できたよ」



お母さんが満足そうに笑っている。

白地に鮮やかな黄色が綺麗なひまわりが咲いた浴衣。
髪型もお母さんが可愛くまとめてくれた。


身体をくねらせて鏡で自分の姿を見る。


……かわいい。


この浴衣姿、清瀬くんに見て欲しい、なんて思って自己嫌悪に陥ってしまった。


バカだ、私は。
なんでこんなに好きなんだ。