清瀬くんは最初から最後まで変わることなく、優しくしてくれた。
友だちとして。
それで満足できなくなった私がいけないの。
「ちょっと懲らしめてやるか」
「え?」
「すこしだけじっとしてて」
そう言うと先輩がぐっと私の顔に顔を近づけた。
まるで、キスするかのように。
え!?先輩!?なに!?
「しーっ」
くちびるに人差し指を当てて先輩が悪戯っぽく笑う。
意味がまるでわからない私は目を大きく見開くことしかできない。
「もういいよ。後ろ振り返ってごらん」
そう言われるがまま、後ろを振り向くとそこにいたのは……。
「清瀬、くん……?」
清瀬くんだった。
いつも笑顔で、明るいいつもの彼からはかけ離れたような表情をしている。
怒って、る?
でも、なんで?
「清瀬くん。俺、もう間違えない。綾乃のこと泣かせたりしない」
「…………」
「だから、綾乃は俺がもらう」



