……あぁ、なんか重症。
ーーブブッ、ブブッ。
いつものように定期を改札にかざし、電車に乗り込んだその時。カバンの中にしまっていたスマホが震えるのを感じて取り出した。
画面に映し出された通知に目を見開く。
【ご褒美の件、覚えてる?】
先輩、からだ……。
付き合っていた時はいくら待っていても来なかった通知。
返事を待って、朝を迎えたこともある。
辛くて、切なくて、痛かった恋。
先輩との恋は付き合っていたのに、片想いしてるみたいだった。
「藤田どうした?」
「えっ?あ、なんでもないよ」
清瀬くんの声にスマホをかばんになおそうとした瞬間、乗っていた電車が揺れ、弾みでスマホを落としてしまった。
あっ……。
そしてかがんで清瀬くんが拾ってくれた時だ。
暗かった画面に再びラインの通知が浮かびあがった。
【7月最後の土曜日にある花火大会に一緒に行こう】



