「グハハハハハ!」

聞き覚えのある笑い声がした。

皆、クッと身構える。

すると、目の前にクリスタが倒れていた。

「っ!クリスタ!」

アルマが瞬間的に走る。

だが、そんなアルマの前にブラッダが立ちはだかった。

「ど、どけっ!」

戸惑いながらも、手で払い除ける。

するとその時、奥でクリスタが目を覚ましたのだ。

「アルマ…?」

まだ意識がはっきりしてないないクリスタは起き上がりながら呟く。

その呟きを聞いたアルマは、思わずクリスタの方に目を向ける。

「クリスタ!」

その時だった。

「おれは闇使いブラッダ!闇玉を3発くらってしまえば、誰でも息絶えるのだ!グハハハハ!」

そう言うと共に、闇玉という黒い球を私たちめがけて乱れ打ちしてきた。

ボンッ!ボンッ!

すぐそばにいたアルマに、2発も当たってしまった!

スッとセイラさんが伏せる。

ボンッ!

次はパラリンに…。

「あぁっ!」

そんなパラリンにセイラさんが寄る。

このままでは皆やられてしまう!

皆をおおえるくらい、大きいシールドをはらないと!

両手を大きく開いた。

「ハーッ!」

目をつぶって力の限り叫んだ。

…だが、何も起こらない。

「ど、どうして!」

私はつい呟く。

すると、それを聞いたブラッダが、闇玉を一旦止めて喋った。

「グハハハハハ!驚いたか?ここではな、闇以外の魔力は起こらないんだよ!」

「ッ!なんだと!」

アルマが一歩後ずさる。

「貴様らに勝ち目はないのだ!グハハハハ!」

ブラッダは腰に手を当てて偉そうに笑う。

「そ、そんな…。」

セイラさんうつ向いて呟いた。

私も力が抜けていくのが感じられた。

一体どうすれば良いの…?

どうすれば、ブラッダに勝てる?

…教えて、お父さん。