…なんで。
なんでよ。
なんで何も起きないの?
もう時間がないのに。
私、こんなに頑張ってるのに。
…なんでよ。
自分が何も出来ない歯がゆさに、私は思わずそこに座り込んだ。
そんな私にセイラさんは声をかけてくれた。
「シャリア、焦らないで。あたし達がついてるわ。落ちついて、もう一度やってみて。」
私はゆっくりうなずいた。
「シャリアなら出来るから。最後の力を振り絞ってやってみろ!」
パラリンも、何だかんだ微笑んでくれた。
「やってやれ!シャリア。」
アルマがウインクをする。
「頑張って!シャリア!」
カルマは必死に応援してくれる。
…皆、ありがとう。
本当にありがとう。
その時、何かを感じた。
何かは分からないけど、とても暖かくてやわらかい。
今なら出来る、そう思った。
私はゆっくりと瞳を閉じた。
魔法を使えるようになりたい!
自分のためじゃなくて、私の事を応援してくれている皆のためにも。
お願い魔力。
私に魔法を使う力をかして!
そう、祈った。
今までの思いを全てのせて。
その時だった。
…体の底から沸き上がってくる、未知のパワー。
それはものすごい速さで、体全体を駆け巡った。
徐々にそのパワーは手に集まってくる。
私は、自分の目の前に手をかざした。


