そんな心配の言葉も今の私にはただのうん、とかはい、とおなじような意味のない言葉に感じた。

「らん?」

私が返事をしないからかありさが私の顔を覗く。

そんな動作も、どうせ裏切られるんだ、としか思わせなかった。

「どうした?」

結衣も加わって私の顔を覗く。

キモチワルイ。

「近づかないで」

いきなりぴしゃりと言い張った私の言葉にクラス全体が静まり返った。