掛かっていて頭には少し固い枕ではない枕。

隣には悠希がスースーと寝ていた。

そんな悠希の寝顔を見ながら

「可愛いな…」

なんて呟きながら悠希の頬に手をあてる。

「ごめんね迷惑かけて」

自分の口から自然に漏れた言葉だった。

でも、思っていないことではなかったから

びっくりするほどではなかった。