「キモいから由依。いくよ」

「有紗もほんとのこといいすぎね~」

クスクス笑いながら横を通り過ぎた二人。

すぐ後ろの本来私の教室からはたくさんの人が覗き見をしていた。

チクチク刺さる視線。

それはけしていいものではなくてまるではやくきえろ、そう言っているようだった。

弱い私は走って購買の場所まで行った。

途中誰にも会わなかったのがなによりもよかったことだ。

「まいどあり~」

結局私は麦茶を買っただけだった。

食欲なんてものなくなったよ。