私が感謝してるなんてそんなに珍しいのか?

「こんなふうに優しく話しかけてくれるのなんて深月だけだよ ありがとう」

少しぎこちない笑顔で言うと深月は眉を少し寄せた。

「お前は強いよ だって学校にきてるし」

ふっ、と優しく笑う深月に胸がドキッと音をたてた。

「学校に来るのは家にいたくないから」

「親と会いたくないのか?」

少し不安そうに聞く深月。