この車に乗って‥


そう言ってあたしを包んだのは


とても綺麗なお姉さんでした


あたしとは真逆の上品な女性でした


綺麗なお姉さんの目は
アーモンド色でとても大きくて優しい目‥


口調はとても柔らかい




あたしは一瞬にして
その綺麗なお姉さんを信用出来た


いや、縋り付いたと言った方が適切だと思う



あたしは、その綺麗なお姉さんが包んでくれたピンクのカシミアのストールで何とも言えない温かさを感じていた



そして綺麗なお姉さんの彼の紺色のBMに乗った



向かう先も気にならなかった



車の中は、ただ静かに洋楽が流れていた



綺麗なお姉さんはあたしを後部座席で優しく抱き抱えていてくれた



BMは何処に向かってるのだろう?


あたしは決して病院や警察ではない
きっと安全な場所だ‥と何故か安心して後部座席に座り綺麗なお姉さんに抱き着いていた



BMは徐々にネオンの華やかな街に近付いていった‥