向かった場所は、何故か以前にトラック目掛けて飛び込み神秘体験により命を救われた東名高速道路の橋です


あんなに不思議な体験をし


生きて 生きて 生きなきゃ‥


と思ったのに、医者に見放された患者はどうするの?


お医者様も患者を見放すんだ‥


あたしは


こんな生き地獄‥


底無し沼に嵌まって行く感覚‥


出口の無い真っ暗なトンネルを、まるで足には足枷でも付けて永遠に歩かされてる感覚‥


いくら飲んでも効かない薬しかない‥


やっぱり死にたい!


お願い死にたいの!


もう全て終わりでいい!

終わらせたい!


終わらせるの自分で!


こんな感情が
まるで胸を引き裂き世界を飲み込むかの様に込み上げていた


そして1番可愛がってた
当時の後輩のリカに電話した


何故リカに電話したか
分からない‥


リカは当時大学生だった


ちょっとヤンチャな娘だったけど


maria先輩みたいにカッコイイ女になりたいと言っては、慕ってくれる後輩達のリーダーで妹みたいな存在だった


あたしはそんなリカに



リカ・・、あたし。
リカ・・、ごめんね。


‥maria先輩!
‥maria先輩!
どうしたんですか?
何処に居るんですか!? 何かあったんですか!
なんならリカがそいつヤリましょうか!
※少しガラが悪くてごめんなさい。直ぐに喧嘩や揉め事と勘違いするリカなんです‥



リカ‥学校卒業しなよ。
もう切るんじゃないよ。
タカヤに貢ぐのもやめなね。
※リカは今思えばリスカをしていた。知識がない当時のあたしは、リスカをしてしまう人間の心理状態も原因も知らず、ただ切るなと止めていた。
家庭環境の複雑なリカはホストに嵌まって学校を疎かにしていた娘です。


‥maria先輩!
‥maria先輩!



リカ、あたし、もう死ぬ‥。



それだけ言ってあたしは橋に向かっていた



そして橋に着いた