境界例の方には、この見捨てられ不安が、つねに付きまとっているので、
繰り返し、繰り返し、さみしさや、怒り、 むなしさ、絶望感、孤立感、自暴自棄の感情が襲います。

このような状態では、安定した人間関係を結ぶことなどできません。
いったん相手を信頼できると思いこむと、今度は、見捨てられないように、
しがみつこうとします。 相手が、困り果て、境界例の方を避けようとすると、
今度は、一転して、 激しい怒りをぶつけたり、引き止めるために、自殺しようとさえします。
このように、境界例の方の周囲にいる人たちは、不安定で、
衝動的な人間関係の うずの中に引き込まれていくのです。