あたしは気付いたら東名高速道路の橋の上にいた


その日は小雨が降っていた


でもそんな事全く気にならなかった



それどころか金網のフェンスを攀じ登りトラックを必死に見つめていた


どうせな大きらなトラック目掛けて飛び降り


跡形すら無い姿になり
死にたかった



たまに通り掛かりの車の人に声をかけられた


でも邪魔されたくないから


笑顔でトラック見てるだけですから大丈夫ですなんて答えていた



一時間位は経過したと思う


遺書も何も書いてない


あたしはフェンスの1番上に立った



そして目を閉じ



何十メートル下を勢い良く走るトラック目掛けて飛び降りた



時の流れが長く感じた


次第に記憶は薄れていった



これで死ねる・・



幸福です・・


飛び降りた瞬間にそう思った・・