アダルトチルドレンと依存症


自分自身と向き合えない環境が作り上げる依存症
家庭環境がそれぞれ違うように、心の傷も人それぞれ違います。
ただ「生きづらい」と感じてしまう傾向は、 共通の悩みとしてあげられています。

孤独感に包まれて育ってきたアダルトチルドレンは、 「自分の居場所」を見つけ出し、 生きやすく居心地の良い場所を求めています。
それにより、依存や逃避、集中、支配のような形で症状が現れます。

<依存症の具体例>

■依存
「恋愛依存症」という言葉をよく耳にしますが、 これと同じように、誰かに自分の存在を依存し、 愛されている実感、生きている実感を得ています。
ただ、別れる事が孤独と思い込み、恐怖も付きまとっています。

■逃避
アダルトチルドレンで大きく取り上げられる「アルコール依存症」は、 この逃避願望から現れます。
孤独感、不安感、苦痛感をアルコールで麻痺させるのです。
アルコールだけではなく、過食症や麻薬依存症も同じです。
感覚を麻痺させることで逃避できると思ってしまうのです。


■集中
人とのコミュニケーションが成立できないために、 物事に集中し、現実世界と自分の存在を繋ぎとめようとします。
たとえば趣味や仕事に集中することで、自分の居場所を確保します。

■支配
誰かを支配することで、自分の存在を得ようとします。
暴力を振るう行為も、この「支配」から出てくるのかもしれません。
支配することで誰も自分から離れることはないと思ってしまいます。