敵は、左斜め前方に一人に 出口付近で貴族を襲っている約十人 そして、カーミラと呼ばれた女性の髪を掴む一人。 一人で戦うには多すぎる。 「せめて、カーミラさまだけでも…」 忘れられなかった。 私には見せなかったバーナードさまの顔を…愛おしそうに名を呼ぶ声も…… 「…こんなにも早い再開は望んでなかった」 たとえ、私だけだとしても。