悲劇の姫〜海賊になった少女〜



「いいじゃねえか…教えてくれ」

血を吐きながら、笑っているシュガーは優しい目をしていた。


「…そうだよ」


「良かった…名前は?」


「…コーデリアだよ?ねえ、シュガー…」


「コーデリア、一度しか言わねえからよく聞けよ?」


シュガーの声に涙を拭い、頷いた


「俺、変なんだけどよ……ワイアットとしてもコーデリアとしてもお前のこと好きだ」


「…え?」


「…もう言わねえよ」