悲劇の姫〜海賊になった少女〜



「……ワイアット、これが殺しだ…」


初めて見るトリスタンの冷たい目に私は何も言えなかった。


ふと、周りを見渡すと海賊たちは退散していた。


「……シュガー!?」


倒れているシュガーに駆け寄り、頭をひざにのせる。


「…ワイアット?来るなって言ったじゃねえか。」


静かに目をあけてシュガーは笑った


「シュガー!!もう喋らなくていい!」

涙があふれる

「なあ、ワイアット…、お前女なんだろ?」


「まだ言ってたのか…?」