悲劇の姫〜海賊になった少女〜


私は後ろにある地下室の扉を思い切りあけた。


「トリスタン!剣を用意して。」


「コーデリア様!!」


「……兄貴、剣を渡せ。」


「あなたは、人を斬り殺せますか……?」


トリスタンの真剣な目につい黙り込む


「殺す…?」


私がやろうとしていることは、人殺し


「ええ、コーデリア様にはそのような事をさせたくありません。」



「そうね、じゃあ良いわ。」


私はトリスタンの背後に周りこみ、護身用の小さな刀で喉仏にあてた。