悲劇の姫〜海賊になった少女〜



その時、船中に響く程の大きな声に

剣のぶつかり合う音と、下品な笑い声が聞こえた。



「……攻めてきやがった」


「今、港なんじゃねえのか?」


「なに、ふざけたこと言ってるんだよ!
いいか、ここにいろ。
何があっても甲板には出てくるな!」


シュガーは腰にさしていた剣を取り出して階段をのぼっていった。