悲劇の姫〜海賊になった少女〜



「コーデリア様、そのような冗談はいくらなんでも笑えませんよ?

やっぱり慣れない船の生活で疲れてるんですね!
お部屋に戻られた方が良いと思います。」



「ねえ、トリスタンっ!!話を聞いてよ…!!」




無理矢理、地下室を出されて最後に一言
「ここへはもう、来ない方がいいです。」
そう言った。



「……トリスタン」


「んっ!その声!ワイアットじゃねえか!久しぶりだな」


振り返り、私はその人に抱きついた。


「シュガー……久しぶり」


顔を見られたくなかった。


泣いていることを知られたくなかったから