「オーガスト!遅いわ!」 「コーデリア姉様〜、僕はもう立てないよ…」 「男の癖に弱いのね!」 「…ふえっ………」 剣術の腕は見る見るうちに上達していき、 お城近くの少年たちにも劣らない程だった。 物心ついたときから習っている、 外国語、礼儀作法、歴史… 貴族の娘としてのたしなみとして、 刺繍なんかも私は好きではないもの。