「バウスフィールド秘密の王位懸賞者第一候補ルイ……?」


どういうことなの?
ルイは元からいない存在だって、自分で言っていたのに。

良く見るとその紙は新聞で、発行日は昨日の日付だった。


『俺は絶対にお前を迎えに行く』


最後の言葉がとても近くに感じた。



「姫、踊っていただけますか?」


声をかけられたほうを見ると、艶のある黒髪を後ろで束ねた男性が私に笑いかけていた。