「………それだけか?」


「えっと、名前を聞かれたわ?でも、男装をしていたし仮面もつけていた!」


「気づかれたか…」


ルイが私に見せつけたのは、私の仮面をつけて男装をしている私の顔が描かれた紙……それだけじゃない。

隣にある紙には『コーデリア・アルジオンは生きている。海賊に姿を変えて。』そう書かれ、王女だった頃の顔も描かれていた


「そんな……私は…」


「大丈夫だ、お前は渡さない」


「はっ、それはもう遅いな」


後ろから聞こえた声に振り返ると、様々な鎧に身を包んだ兵士たちに逃げ道を塞がれていた